Automotive Customer Center ワークショップ 6月
概要
Software Defined Vehicle(SDV)の未来を切り拓くために、重要な役割を果たすインフォテインメントシステム(IVI)のテストに関係した技術セミナーを3本仕立てでお届けします。飛躍的に増加するソフトウェアテストの自動化に貢献するソリューションから、主要なインターフェースの一つである車載イーサネットの基礎と測定技術、および基本計測器の一つであるオシロスコープの効果的な使い方についてご紹介します。
【13:30 - 14:00】 AIを活用したSDV開発と検証の加速
世界的に自動車業界におけるSDV開発の加速が進む中、日本の自動車メーカーもこの流れに取り残されないよう、SDVへの本格的な取り組みが求められています。現在、求められているのは、「品質を維持しつつ、ソフトウェア開発とEnd-to-End検証をいかに迅速に進めるか」という、開発体制の大きな変革です。開発手法の変化、IVIシステムの進化、車両制御の変化など、こうした変化により、ECUの数やHMIに表示される情報量が飛躍的に増加しており、それに伴って必要なテストケースも指数関数的に増加しています。本セミナーでは、SDV開発における生産性と品質の向上を実現するための手段として、EggplantのAI機能を活用したソフトウェアの自動化テストのアプローチをご紹介いたします。
【14:00 - 14:30】 今更聞けない車載イーサネットの基礎と最新動向
次世代車両インターフェースの中核である車載イーサネットは、約10年前から検討され、測定も行われてきました。一方、「自分のユニットはまだCANで十分」という声も根強くありました。しかし近年のセキュリティ懸念からか、SDV概念の浸透か、状況は急速に変わりつつあり、過去CANに留まったお客様からの車載イーサネット導入のご相談も増えています。当初から関わっている方々には知識の棚卸しとして、初めての方々にはこれ以上遅れないための基礎知識として、本セミナでは幅広い制御機構に期待される10BASE-T1Sから現状の制定では最高速のMultiGBASE-T1までの物理層測定技術を広くご紹介します。
【14:30 - 15:30】 オシロスコープ使いこなしセミナー
デジタルオシロは年々進化し、非常に高度な機能を豊富に持つようになりました。その反面、残念ながら多くのユーザーがオシロの機能をほとんど使いこなせていないと実感されており、もう少し使いこなして測定パフォーマンスを上げたいというお声を常々頂いています。本セミナーでは、基本的だけど実はほとんど知られてない機能から最新の高度な機能まで、使い方を分かりやすくご紹介します。また応用編として、数ヶ月解決しなかったDDRトラブルを、オシロでは今までにはなかった新たな切り口で解決したデバッグ事例も解説します。測定の精度や速度が求められる時代です。キーサイトユーザーはもちろん、他社オシロユーザーも、本セミナーで測定スキルを身につけ、今までより一段効率的な評価、効果的なデバッグを実現してください。